これは声を大にしておすすめしたい小説8選【夏にぴったり編】

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こんにちは~!

  

今日は、心の中に残っている小説作品をいくつか紹介しようと思います。

 

小説、最近はなかなか読む時間を確保できないのですが

以前はよく読んでまして、好きな作家さんもたくさんいます。

その中からいくつかピックアップして取り上げようと思います。

有名なものも出てきますが!(笑)

「夏、何読もう」の参考に少しでもなればうれしいです。

 

 

 

 

 

FLY,DADDY,FLY

 

 

とにかく爽快感あふれる大好きな作品!

ザ・ゾンビーズという落ちこぼれ男子高校生グループが活躍するシリーズの第2弾です。

 

リーマン鈴木さん、JKの一人娘を金持ち不良高校生に理不尽な暴力で傷つけられる

復讐を決意

刃物をもって相手の高校に侵入するも学校間違えるドジ発揮

謎の男子高校生現れ鈴木さん無様な敗北

鈴木さん、強くなるため謎の男子高校生にパーソナルトレーニングを受けることに

 

っていうトンデモストーリーなのですが、どんどん強くなっていく鈴木さんの姿、

ザ・ゾンビーズたちと鈴木さんの絆にすごく心を打たれます。

 

これを読むととにかく走りたい衝動にかられます(笑)

そして、このシリーズを読むと男の子いいな、羨ましいっていう気持ちになります。

 

登場人物がとにかく濃い!

中でも好きなのは、

朴舜臣(パク・スンシン)っていう在日朝鮮人の男の子(=謎の男子高校生)。

いろんな意味で強くて魅力的なキャラクターです。

在日っていうレッテルを背負って日本で生きているので

物語の中ではその点について重い描写も出てきます。

 

決して楽しいだけ、面白いだけのお話ではなくて、

スンシンの強さの裏にはちゃんと理由があって、

様々なメッセージが込められた作品です。

 

このお話は2005年に岡田准一さん・堤真一さん主演で映画化もされています。

 

スカッとしたい方、毎日頑張るお父さん、高校生には特におすすめしたい!

走りたくなること間違いなしなので、

走るモチベが欲しいという方にもおすすめします(笑)

 

ザ・ゾンビーズシリーズで言ったら

 

こちらも超のつくおすすめです!

 

 

 

 

流れ星が消えないうちに

 

これを初めて読んだのは2015年3月でした。

ちょうど高校3年生になる前の春休みですね。懐かしい。

 最近?1年くらい前?に波瑠さん主演で映画化されたようなので

それで知ってる方も結構いると思います。

(映画版はキャストに惹かれず観てません・・・ファンの方いたら申し訳ないです)

 

切なくて、胸の奥がキリキリ痛むような、鷲掴みされたような気持ちになる本です。

 

主人公の奈緒子は高2の秋から付き合っていた加地くんと死別してしまいます。

どんなときもずっと心の中に加地くんがいて、ふとした瞬間に思い出してしまう奈緒子だけれど、死後1年程たったころ別の男の子と付き合います。

それは加地くんの親友の巧くんでした。彼もまた、加地くんを忘れられずにいます。

そんな2人と、その間にいる加地くんと、周りの人間を描いたお話です。

 

この本は、

〈人は誰かに頼らないと生きていけないが、ひとりで生きられるようにもならなきゃいけない。ただもたれ合うだけじゃなくて、ちゃんとひとりで立てる人間同士がもたれ合うから意味が生まれる〉

ということを、高校生だったわたしに教えてくれました。

 

また、印象に残っているのは

「俺たち人類はいつ絶滅するかわからない」という加地くんの言葉。

宇宙の広さと地球の小ささと人類の浅さを考えたら、人間なんてちょっとした力で

滅んでも全くおかしくないじゃないですか。

だからこそ、生きている今を大切にして、周りの人を大切にして、

感謝しながら生きていこうって思わせてくれた大切な作品です。

 

ぜひ、夏の夜に読んでみてください。

 

 

 

坊っちゃん

 

夏目漱石、好きなんですよね~… 

名作中の名作なのでもう特筆することはないんじゃないかと思いますが、

この本に出てくる色んな種類の人間は現代に通じるものがあって面白いです。

 

正直な人が損をする世の中、間違っているのは明らかでも

それを改めるのはなかなかできることじゃないですよね…

 

「これだから戦争はなくならないわけだ」!

 

 

 

シンデレラ・ティース

 

歯医者嫌いの女子大生が

夏休みに半強制的にとある歯科医院でバイトをすることになり、

個性豊かで優しいスタッフに囲まれて、患者さんの歯だけじゃなく様々な悩みまで

解決してしまう、というストーリーです。

登場人物が本当に楽しい人ばかりで、サーっと読める軽い一冊。

 

構成としては1話完結のお話がいくつか収められていますが、

どのお話も最後必ず優しい終わり方をしているので

読んでいてとても気持ちのいい本です。

 

姉妹作品のこちらも合わせて読むと面白いです!

 

 

 

百年法(上・下)

 

 みなさんは永遠の命、欲しいですか?

 

この本は戦後日本のいわば平行世界を舞台にしたSF大作です。

戦後、日本にHAVIという不老の技術が持ち込まれ、

国民のほとんどがそれを受けている時代が訪れます。

HAVIは”衰えない”技術なので、事故や病気に遭わない限り

事実上永遠に生きられることになります。

 

でもそれって、要するに死亡率が著しく低下するということ。

人間がいつまでも生き続けられたら、

いうまでもなく社会のシステムが崩壊しますよね。

 

そこで政府は、「百年法」という

HAVIを受けて100年経ったら安楽死をすることを義務づけた法律を施行します。

この法律をめぐり、上巻では様々な人間関係が描かれていて、

下巻では権力者の裏切りや企みがそれはそれは汚く描かれています。

 

生と死について、

先代の方々がいて自分がいてその先に次世代が待っているという

時空を超えた人の繋がりについて、深く深く考えさせられる作品です。

 

 

 

 

図書室の海

 

 『夜のピクニック』でおなじみの恩田陸さんの著書。

あ、『夜のピクニック』も大好きです!

 

今回紹介する『図書室の海』は長編作品ではありません。

短いお話が10作収められています。

 

あのですね、何ていえばいいのかな、とにかく独特の世界観です。

どのお話も、読了後不思議な感覚に襲われます。

基本的にはシンプルなストーリーなのですが、どことなく不気味で、

裏に大きな課題を背負っているような感じ。

 

この中で一番好きな短編は?と聞かれたらなかなかに迷ってしまうけれど、

個人的には『イサオ・オサリヴァンを捜して』に強烈に惹かれました。

たった30ページ弱しかないのがもどかしいです。

わたしにとって魔法のような話でした。

 

以前この本のレビューをみたときに、誰かが

「イサオ・オサリヴァンは読者にも愛されすぎた」

とコメントしているのをみて、本当にその通りだなと感じたのを思い出しました。

 

あとがきに書いてあるんですが、どうやらこのお話の続編『グリーン・スリーブス』

なるものを執筆中みたいです。読みたすぎる…!

 

結構読み応えのある一冊です。おすすめ。

 

 

 

ボトルネック

 

 パラレルワールド、異世界、異次元…

つまりオカルトの類ですね、大好きなんです。(笑)

この『ボトルネック』は、主人公の男の子が東尋坊を訪れた際に

誤って転落・・・したと思ったら見慣れた地元の公園にいて、

実はそこは自分が生まれなかった世界だった、という設定です。

正確に言うと、主人公が生まれる前に流れてしまった亡き姉が生まれていた世界。

 

その世界は、少しずつ主人公の世界と異なっていました。

それも、すべてプラスの方向に。そしてそれらは姉がもたらしたものだった、

ということを知っていき、主人公は自分の存在意義・価値について考えるようになります。

 

ハッピーエンドではないです。もっといえばはっきりした終わり方ではありません。

重めの話ですが、きっと読んでよかったと感じられると思います。

 

 

 

 

十角館の殺人

 

超超有名なミステリー小説ですね!

館シリーズの第1作です。

 

わたしはこの本が初めて読んだミステリー小説でした。

大どんでん返しはもう鮮やかすぎて開いた口が塞がりません。感動ものです。

そしてひとりでトイレ行けなくなりそうなくらい息をのむ展開です。 

 

ミステリー読んだことないっていう人にはまず一番におすすめしたいし、最近狂ったように暑い日が続いていますので、ひやっとしたい人にもおすすめします!(笑)

 

 

 

以上、個人的嗜好が多分に影響したおすすめ小説紹介でした!

 

 あ~小説読みたいなあ!