今年は豚年!干支にまつわるあれこれ【世界の干支もまとめたよ】

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こんにちは~

 

今年はイノシシの年ですね。

干支の一周の最終年でもあります。

 

が、フィリピンで年越しを迎え、その後まもなくマレーシアに来たわたしはイノシシを1ミリも感じられておりません。

 

なぜなら中華圏では

今年は豚年だから。

 

この事実をマレーシアに来るまで21年間知らなかったわたし。

 

ちょうどKLに来たのが1月の初めで、旧正月ムード全開の時期だったのですが、いたるところで豚のマスコットが飾られていたり、豚モチーフの装飾がされていたりして、あちこちで豚を見かけまして。

 

なんで豚?

と思い、グーグル先生に聞いてようやく豚年の存在を知りました。(笑)

 

というより、イノシシ年があるのは日本だけというから驚き。

 

まあでもそういうものなのだな~という程度に納得して、それ以降豚年への関心はどこかへ行ってしまっていたのですが、この間インターン先の会社の人とその話題になり、面白いなと思ったことがあったので記事にします!

 

 

 

ストーリー

隣のデスクの社員さん(クリスティーン)と、その隣の社員さん(ライマン)2人が日頃からとても仲良くしてくれるのですが、事あるごとにライマンが、

 

「今年はクリスティーンの年だよ~」

 

と語りかけてくるので、訳が分からず何の気なしに理由を聞いてみたある朝。

 

そしたら返ってきた答えが、

 

「今年はピッグの年でしょ。だからクリスティーンの年!」

 

ちょっとちょっと何て失礼なことを!!と咄嗟に思ったわたしは、

 

「Don't say like that~~~!(大汗)」

 

と叫んだのですが、話を聞けば、

純粋にクリスティーンの干支が豚で今年は年女だという意味だったようで、

 

失礼なのは勝手に勘違いしたわたしのほうだったという()

だってライマンいつもクリスティーンのこと「くまモン」って呼ぶんだもん・・・

今度はついに豚かって思ってしまったんだ・・・

 

ともかくそこから干支の話になりまして、

 

「日本では豚年じゃないんですよ~」

 

と、つい1か月ほど前に得た知識をどや顔でひけらかす。

 

「え!?じゃあ今年はなんなの??キャット?」

 

とクリスティーン。

 

「えっと、イノシシ・・・」

 

ここで"boar"が咄嗟に出てこなかったわたしは、グーグルトランスレートを使ってイノシシを中国語変換。

 

「これ!これこれ!」

 

と「野猪」の字面をふたりに見せると、

 

「「ああ~~!・・・でもこれも豚だよねえ」」

 

と一言。

 

イノシシって豚なの・・・・・・!!!!?

 

と戦慄が走るわたし。

 

ライマン「"猪"この字の意味はピッグだよ」

すみ「え、じゃあ"豚"これは?」

クリスティーン「それはイルカ」

すみ「ああ・・・(たしかに日本でもイルカは海豚だけども)」

 

猪は豚で豚は猪(大混乱)

 

イノシシはイノシシ、豚は豚、まったく別の生き物だと思って生きてきたわたしにとってかなりの衝撃。

 

イメージする姿も全然違うし・・・ね???

 

イノシシのイメージ↓

イノシシの画像

 

豚のイメージ↓

豚の画像

 

ほら!!全然違うよ!!!

 

・・・同じ生き物に見えてきた。

 

 

でもそう考えたら、12番目の干支は中華圏でも日本でも「猪」であって、読み方・イメージする動物は違えど漢字自体に違いはないのだと気づかされました。

 

(ショッピングモールで見かけた豚は完全にピンクのアレだったけども)

 

ちなみに、イノシシの写真をクリスティーンに見せたところ、

 

「は!??!ナニコレ」

 

という返しが(笑)

 

イノシシってあまり馴染みないのかなあ。

と思って調べてみたら、普通にKLイノシシ出没大事件みたいな記事がわんさか出てきた。

 

ちなみに、分類学上イノシシと豚はどちらもイノシシ科の同種とのこと。

 

 

ではなぜ日本は豚年じゃなくてイノシシ年なのか

という疑問が残りますが、はっきりした理由はわかっていないようで、「干支が日本に入ってきた頃、豚はあまり馴染みがなかったから」とか、「豚よりイノシシのほうが縁起がいい」といったように、様々な憶測・説があるようです。

 

が、どれもいまいち真実味にかけるというか・・・

 

気になる、めちゃめちゃに気になる。

大学復学したら調べてみよう。

 

干支には様々な謎があって、その起源すら誰も知らなくて、

干支に限らず暦ってすごく深くて、地域によって全く違うやり方で数えられてきて、もちろん込められた思いなども違う。

 

現代に生きていると24時間で日付がかわり、365日経つと年が変わる、というのがもう体に染み込んでいて、それについて考えることもあまりないですが、暦って生きていく上で欠かせないものじゃないですか。

 

当たり前が当たり前じゃなかった頃に、壮大な時間の調査・整理を行って、仕組みを作り上げ、真理に近づこうとした人々には敬意を払わずにはいられないのです。

 

だからこの本大好きなんです。

(突然の小説紹介)

天地明察(上) (角川文庫)

天地明察(上) (角川文庫)

 
天地明察(下) (角川文庫)

天地明察(下) (角川文庫)

 

 

暦に関するお話でおすすめの小説がありましたら是非教えてください!

 

 

マレーシアにおける干支

さて、だいぶ脱線しましたが(笑)、前述したとおり中華圏(というか日本以外の干支を用いる国々)では今年は豚年です。

 

ですが、マレーシアはムスリムが半数以上を占める国。

街を歩いていると、実際は

(中華系のほうが多いのでは・・・?)

と思ってしまうくらい、そこまでマレー系ばかりというわけでもないのですが、この国におけるプライオリティーは断然マレー系が上。

 

マレー系は豚が禁忌なのはもう有名な話です。

ということで、実際豚年といえどあまりおおっぴろげに豚アピールすることはないんだそう。

(結構ブタさん見たけども)

 

会社の人いわく、

 

「他の年はもっと干支の動物アピールがある」

 

とのことなので、今度はぜひ違う年の旧正月に来てみたいなあ。

自分は寅年なので、寅見に来ようかしら。

 

ちなみに、去年の戌年も、イスラム教の中では犬が豚同様穢れた存在とされているため、同じように自粛モードだったそう。

 

2年連続そんな感じになってしまうとは。

マレーシアならではの面白い部分でもありますが。

 

 

おまけ(他の国の干支のお話)

最後に、日本・マレーシア以外の干支のお話をちらっとしたいと思います!

 

わたしも干支について調べていく中で知ったのですが、なかなかに興味深いぞ、干支・・・!

 

モンゴル

モンゴルの干支は、

 

ねーうしヒョウうーたつみーうまひつじさるとりいぬいー(豚)

 

・・・モンゴルだったらわたし豹年かあ。

まあどっちでもい(自粛)

 

チベット・タイ/ブルガリア

チベットやタイでは、

ウサギの代わりになんとネコ。

 

ブルガリアでは、

トラの代わりになんとネコ。

 

理由はイノシシ・ブタ問題同様定かではありません。

 

ロシア

ロシアにも干支があるようです。

が、それは中国と同様イノシシが豚になる変化のみの様子。

 

ベトナム

ベトナムは他の国と比べてだいぶ違います。

 

ねー水牛とらネコたつみーうまヤギさるとりいぬいー(豚)

 

水牛とか・・・

水牛1

水牛2

 

めちゃめちゃかっこいいじゃん・・・・・・!

 

アラビア

えっアラビアにも干支あるのかよ!!!

と思ったそこの方、

 

同感です。

 

ねーうしとらうーワニみーうまひつじさるとりいぬいー(豚)

 

ワニのイラスト

 


龍からだいぶランク落ちしちゃってる感否めないけどいいの?

大丈夫?

 

イラン

えっイランにも干支あるのかよ!!!

と思ったそこの(以下省略)

 

ねーうしとらうークジラみーうまひつじさるとりいぬいー(豚)

 

突然海の生き物登場しちゃったけども。

クジラがどうやって干支の大レースに参加してどうやって馬より早くゴールしたのか気になるよ!

 

インド

ねーうしとらうーたつみーうまひつじさるガルダいぬいー(豚)

 

ガルダってご存知ですか。

これです。

 

ガルダの画像

 

インドの神話に登場する神鳥です。

 

このガルダはタイとインドネシアの国章にも使われています。

インドネシアの航空会社にもガルーダと名のつくところがありますね。

 

インドらしいっていったらインドらしすぎるのだけれど、鶏からのアップグレードがすごい。

 

 

感想

意外だったのは、猫年が存在すること。

 

「なぜ干支に猫がいないのか」問題は時々沸き起こるじゃないですか。

(わたしの周りだけ?)

 

でも世界には存在するんですね・・・

日本の常識は世界の非常識とはよく言ったもので。

 

そして、中国で創られた奇妙ともいえる十二支が、今でもこんなに広く世界中で使われているということにも驚きました。

 

当時の中国の強さ・影響力がうかがえます。

 

 

というわけで、雑談にも似た記事になってしまいましたが、干支についての記事はこれで終わりたいと思います!

 

読んでくださりありがとうございました~!

 

 

では!