海外インターンシップに関するお話【自力でインターン先を見つけたい方必見】
こんにちは~
わたしは今、マレーシア・クアラルンプールのとある現地旅行会社にてインターンシップを行っております。
マレーシア人は大きく3人種に分かれていて、大多数を占めるのがマレー系(元からマレーシアに住んでいるムスリムの人々)、次いで中華系、そしてインド系と続きます。
その中でも現在働いている会社は中華系の会社なのですが、わたしはインターン先をエージェントを介さずに自力で探して受け入れてもらったので、その過程と実際インターンを始めてみて思ったことを今回は記事にしてみたいと思います!
とはいってもわたしの場合、いろいろと予定通りに進まず、うまくいかないこともたくさんあったので、あくまで一例としてご覧いただけると幸いです。
(マレー系の会社、中華系の会社では会社の雰囲気や状況がだいぶ違うようなので、その点ご留意ください)
- 当初の予定
- インターン先探しスタート
- 今のインターン先の面接を受ける
- 実際に働いてみて
- マレーシアでインターンを自力で探すなら電話でアポをとるのがおすすめ
- 結論、マレーシアではエージェントを介さずともインターン先を見つけることは可能
当初の予定
まず初めに、当初計画していた予定のお話から。
留学計画段階から、フィリピンでの勉強を終えたあとはマレーシアの現地旅行会社でインターンをするという目標がありました。
さらに、運よく知り合いの方でマレーシアの現地旅行会社にインターンをした経験のある方がいて、その方が働いていた会社がわたしにとってかなり魅力的だったので、その方を通じて斡旋してもらえる予定でした。
なので、フィリピンにいる間はあまり卒業後のことは深く考えておらず、時期をみて頼めばいいや・・・なんていう今考えれば相当に甘い考え()でいたのですが、連絡しても会社から一向に返信が来なかったようで、最終的に「他のインターン先を検討したほうがいいかも・・・ごめん!」というメッセージをマレーシア渡航の3週間前に受け取り・・・
ここにきて初めて背筋が凍る思いをし、事の重大性を自覚します。
人をアテにするのではなく自分で動くことの大切さを学びました(笑)
インターン先探しスタート
とにかくメールを送り込む
もともとレジュメは作成済みだったので、急いでカバーレターを作ってネットで見つけた気になる企業に片っ端からメールを送りまくる日々。
が、これがなかなか返信ひとつ来ないものなんですよね・・・
そうこうしているうちに、インターン先のメドも立たないままあっという間に迎えた卒業の日。
航空券ももう取ってあるし、仮の宿泊先も予約済みだし、まあとりあえずマレーシア行くか。
って感じで、何も決まっていない状態でマレーシアに飛ぶ。(無茶苦茶)
(現地のほうが手っ取り早く決まりそうなんて根拠のない期待を抱いていたのもある)
会社に直接飛び込む
着いてからはいくつか会社を絞り込み、レジュメとカバーレターを印刷したものを握りしめて飛び込みで渡しに行くこともしました。
しかし、まあいきなりどこの馬の骨かもわからない日本人がやってきて「インターンさせてください!ここで働かせてください!」なんて某ジブリ映画のヒロインみたいなことをしたところで、あんまり手ごたえはなかったというか・・・
一応レジュメを渡して名刺をいただいたりしましたが、面接に繋がることはなく。
実は今のところ就職先第一希望の日系企業(旅行会社とはちょっと違うところ)のクアラルンプール事務所にもトライしてみようと思い、ダメ元でその会社主催のイベントに行ってそこでレジュメを渡すということもしましたが、やはり“現在インターンは受け入れていない”とのこと。
クアラルンプールを奔走しながら、なかなか掴めないチャンスに得体の知れない焦りと不安を感じつつ、ここでとうとう初めてエージェントにコンタクトをとります。
海外インターンシップ斡旋のエージェントはググれば山ほど見つかりますが、どこも5万~20万くらい手数料をとられてしまうのが現状。
エージェントを介せば早く確実に、そしてインターン生受け入れ経験豊富な企業を見つけることができますが、
10万あれば新しいパソコン買えるじゃん?
って思っていたので(PCを新調したくてしたくてたまらなかった)、意地でもエージェントは使いたくなかったのです。
わたしがコンタクトをとったエージェントはマレーシア特化のところで、手数料は5万円と比較的良心的なところ。
その会社がとある旅行会社を紹介してくれて、めでたく面接に行くことに。
そこは現地の人と日本人が7:3くらいの割合で働いているような、一応日系だけれどもローカルの人のほうが多めの会社でした。
面接してくれた方は日本人だったので日本語での面接でしたが、「なぜわざわざマレーシアに来たのか」「どうして観光業に興味を持ったのか」といったごく普通の質問がいくつかあり、最終的に「社内協議に出さないといけないが、前向きに考えている。ぜひとも来てほしい」といったお言葉をいただき、その時はものすごい安堵感に包まれる。
が。
面接終了後会社を出て、ふう~と一息ついたと同時に
(待て、本当にここでいいのか・・・?)
という疑問がふつふつと湧き上がってきたのです。(えっ)
このときの感情は言葉にできなくて、言ってしまえば直感のようなものでした。
そして実際よくよく考えてみるといくつか引っかかるポイントがあって、例えば、
・6か月働くことになる
(もともと3か月を予定していたので、6か月働くことは可能だけども、そうするとここでのインターン経験でわたしの休学が終わってしまうのが少しネックでした。他にもやってみたいことがあるので)
・多分英語使わず仕事をすることになる
(業務内容的にも、面接で話をした感じからしても、英語を使う機会はかなり少なそうでした)
・同年代の人がいない
(幅広い世代の人と関わることは好きだけども、会社を見た感じ自分の両親世代の方ばかりで、雰囲気的にも馴染めるか疑問でした。あとは、同年代のローカル友達が欲しかったのもある)
・完全無給
(インターンなのでお給料は元から期待していませんでしたが、交通費くらいは欲しくて・・・。しかもここに決めたらエージェントに5万払わないといけないので、金銭面で少し不満がありました)
といったことがあり。
完全週休2日だし、歴史ある大きめの会社だったので様々なことが学べると思ったし、ゆくゆくは大きな仕事を任せることにもなるだろうと言ってくださっていたので、貴重な経験が積めるという点は期待できそうでしたが、それでもここだ!と思えなくて、
会社を出て5分後に違う旅行会社に電話をかける。
そこが今のインターン先でした。
完全にダメ元だったけれど、「明日面接に来られる?」と聞かれ、かなり驚いたのを今でも覚えています(笑)
この会社は家から遠いからという理由でそれまでコンタクトをとっていませんでした。
(結局会社激チカの好物件に引っ越すのですが)
今のインターン先の面接を受ける
翌朝早速会社に向かうと、まだボスが来ていないということだったので、面接者シートみたいなものの記入をして待ちました。
(この応募用紙が結構複雑な英語で書かれていて、やっば~ここまで高度な英語使って仕事できる気がしない!!!なんて思ってドキドキした記憶。杞憂でしたが)
面接したのは会社のボスで、すごく上品な女性だなあというのが第一印象。
この方は日本語が少し話せる台湾人の方だったのですが、英語も比較的聞き取りやすくてスムーズに面接が進みました。
「とりあえず3か月働いてみて、その後はのちのち考えましょう。違うところに行ってみたくなるかもしれないし、この会社があなたに合っているかはやってみないとわからないからね」
「インターンと言えど働いてもらうわけだから、こちらとしてはRM500毎月出そうと考えている。それでいいかしら?」
と言っていただいて、期間と金銭面の問題は完全にクリア。最高に好条件です。
まさか毎月多少なりともお金をもらえるとは思っていなくてびっくり・・・
そして会社を見渡す限り、え、みんなインターン生?と思ってしまうくらい若い人ばかりだったのもいいなと思ったポイントのひとつ。
週6で働かなくてはいけないというのが唯一のネックでしたが、インターンをしにここに来たのだから問題ないという結論に至る。
面接時にその場採用してくれる流れになって、社内の雰囲気もよくここで働きたいと強く思えたので、わたしも即決しました。
日系じゃなくて現地の企業だったのも大きな魅力だったな。
実際に働いてみて
働き始めてちょうど1週間が過ぎたのですが、この1週間働いてみて、ここにして正解だったなと今のところ思っています。
というのも、とにかく職場の人が優しい。
中華系マレーシア人の中に日本人がひとりぽつんと紛れている状況なのですが、入社初日から気さくに声をかけてくれて、人によっては日本語であいさつしてくれたりして、もう感動が止まりませんでした。
入社するまで知らなかったのですが、わたしと同時にインターン生が3人、翌日更にもう1人入ってきて、今現在トータルでわたし含めインターン生が5人います。
他のインターン生はみんな現地の中華系マレーシア人なのですが、この子たちもほんっっっっとうに優しくて・・・
わたしが中国語がわからないために英語で一緒に業務の説明を受けることが多いのですが、嫌な顔ひとつせずいてくれて、そればかりか「わからないことがあったらいつでも聞いて!」ってメッセージをくれたりするし、ランチにもいつも一緒に行ってくれます。
教える側の社員さんたちも、英語で説明するのを厭わず丁寧にわかるように教えてくれるので、とてもありがたいなあと感じています。
そして会社自体が訪日旅行を多く扱っているので、中華系マレー人のニーズや嗜好、訪日旅行に対する考えを知るチャンスにもなってすごく勉強になる環境。
一日英語漬けで、まだ慣れていない訛り強めの英語を聞き取るためにかなり集中するので、座っている時間が長いにもかかわらず帰宅するとクタクタなのですが(笑)、英語を使わざるを得ない環境にはとても満足しています。
まだ1週間なので難しいことは何もしていないし勉強段階だけども、ゆくゆくは何か会社に貢献できる仕事ができたらな・・・!と密かにそのチャンスを狙っている。(笑)
他のインターン生にできてわたしにできないことがたくさんあるけれど、わたしにしかできないことも絶対にあると思っているので、唯一の日本人としてこの会社にどう貢献できるかを常に考えるよう心がけています。
マレーシアでインターンを自力で探すなら電話でアポをとるのがおすすめ
こうして手探りでインターン探しをしたわけですが、結果的に思ったのは、電話で連絡を取るのが一番効果的だし楽だということ。
実は今のインターン先以外にも数社電話をかけたのですが、電話ですとこちらの話をよく聞いてくれて、かつインターンに関することも前向きに考えてくれる傾向がありました。
もちろん業種によって違いはあると思いますが、旅行会社の場合は電話が効果的だと思います。
飛び込みは困惑されて終わるケースが多かったし、メールはほぼ確実にスルーされる。(笑)
希望の業種があれば、ネットでたくさん現地の会社は見つかると思うので、ためらわずにガンガン連絡をとることが大切だと思います!
あとは、海外でインターンをしたいんだ!という意志を周りの人に伝えると、思わぬところで人脈が広がって個人的にチャンスが巡ってくる可能性も大いにありますよ!
海外インターン経験のある人がいれば、その人伝いで見つかることもあります。
人脈は本当に大事。
結論、マレーシアではエージェントを介さずともインターン先を見つけることは可能
最後に。
海外インターンに行く日本人が結構増えている昨今ですが、エージェントを介して行くパターンがほとんどだと思います。
実際そちらのほうが良質な会社で働ける可能性は高いのかな、とも思うのですが(向こうもインターン生が欲しくてエージェントに登録しているわけだし、少なくとも雑用させられて終わるようなことはないのではと思う)、なかなか希望の職種や条件の会社が見つからない場合もありますし、何よりコストがかかります。
エージェントにはエージェントのメリットもたくさんあるけども、わたしのように自力で探したい!という方もいるのではないでしょうか。
無給インターンをしに行くのに更に高いお金を払わなきゃいけないのもなんだかおかしな話だなとも思ったりする。個人的に。
その場合、マレーシアだったら自力で見つけられる可能性が非常に高いです。
実際、最初のほうで述べた知人の先輩もエージェントに頼らず探して働いていました。
なぜかというとちゃんと理由があって、マレーシアの大学生はインターンが必須というルールがあるので、企業もインターン生をとることに寛容なのです。
なので、特に現地の会社なら可能性は十分にあります。
コンタクトをとってみる価値あり。
日系や外資系はわかりません・・・
会社によると思います。
まだ始めて1週間なので、今後どのようにインターンでの活動が変化していくかは未知ですが、随時記事にしていけたら!いいな!
というわけで、海外インターンに関するお話でした。
何か質問があれば気軽にお問い合せからどうぞ~!
それではまた!